マーケティングという考え方とその変遷

前回の記事では、Webマーケティングの効果を実験結果を用いて説明させて頂きました。


私自身何より驚いたのが、Googleの情報収集&活用プラットフォームですね。
SEO※やTrue Viewで集積した情報をビジネスに繋げる仕組みがあることは知っていましたが、
実際に体験してみて、その効果の大きさだけではなく、私のようなWebの素人が簡単に実施できる間口の広さに驚きました。
このイノベーションによって、豊富な資金力はマーケティング活動への必須条件ではなくなっており、
マーケティングの戦い方は今大きく変わってきていることは間違いありません。


もちろん資金力はあるに越したことはないと思いますが、小さな企業であったり、あるいはバンドなどの団体の
マーケティングもコンテンツ次第では大きく認知やユーザーの支持を獲得するチャンスが生まれました。


そもそもマーケティングという考えや言葉にあまり馴染みがない方もいらっしゃると思いますので
今回の記事では、マーケティングという考え方とその変遷についてご紹介させて頂きます。



マーケティングとは】
そもそも"マーケティング"って何なのでしょうか?オフィシャルの定義を見てみましょう。


"マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を、
創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。"
(アメリカ・マーケティング協会)


マーケティングの大家フィリップ・コトラーによると
"製品と価値を生み出して他者と交換することによって、個人や団体が必要なものや欲しいものを
手に入れるために利用する社会上・経営上のプロセス"
となっていますね。


表現が小難しいのですが、私は
"作り手のサービスと受け手のニーズを繋ぐための活動"
だと考えています。


マーケティングの手法】
マーケティングを実際に行っていく際の考え方に、マーケティングミックスと呼ばれるものがあります。
4P (Product:製品、Price:価格、Promotion:販促、Place:流通チャネル)を最適化して効果を最大化するという考え方です。



マーケティングの変化】
ほんの10年ちょっと前までは、Promotionの所のテレビや新聞らのマス媒体による広告活動、
Priceの所の営業マンによる販促活動等々が主力の手法として活用されてきました。
マスメディアに出稿する資金や、営業マンを広く派遣する人的資源がない会社は競争劣位に置かれてきたわけですね。


ところが、近年インターネットのイノベーションスマートフォンの普及によって戦い方は大きく変わりました。

図の通り、10代においては、テレビではなくインターネットが最も長く接触する情報メディアになっています。
更に、テレビにおいては録画技術の進化によりCMがスキップされてしまうことも少なくありません。


ここまでインターネットが普及し、好きな情報を好きな時に取得できる状況になっているので、
勝手なタイミングで別に欲しくもない情報を押し付けてくるセールスマンやDMチラシの効果が薄くなっているのももっともなことです。


上記のような、ITを中心とした技術革新と共に生まれてきた、コンテンツマーケティングという考え方について、
次回の記事では触れたいと思いますのでよろしくお願い致します。




SEO (Search Engine Optimization)
サーチエンジンの検索結果のページの表示順の上位に自らのWebサイトが表示されるように工夫すること。また、そのための技術やサービス。