LINE6 G10

先日LINE6 G10というギター・ベース用ワイヤレス機材を買いました。
6/14発売ということで、とりあえず様子見という人も多いので少しでも参考になればと感想をまとめてみました。
私は別に音楽的知識を豊富に持っているわけではないので、感覚的なレビューになっているので悪しからず。

  • ワイヤレス発展の歴史(自分比)

ワイヤレスを使用される方の多くは、ステージパフォーマンスが多いロックバンドをやっている方が多いかと思います。
自分もその類のロックバンドをやっていますが、2000年前半頃までは"ワイヤレス=一部のビジュアル系"ってイメージじゃなかったですかね?
自分の周りでワイヤレスが本格的に流行しだしたのは、2005年前後にスクリーモブームが到来したからだった気がします。

こんなパフォーマンスに憧れてワイヤレスを買った人も多かったのかと思います。

Story of the year/ And the hero will drown


その時主流だったものが、安いものではREXER、ある程度音質を重視した場合EX-PROが多かったと思います。
現在のペダル方と違って当時は全てがラック型でそれは持ち運びも一苦労。
価格も安いREXERでも2,3万、EX-PROは定価で10万程度はしました。
2009年頃から、LINE6から登場したGシリーズは2,3万台なので雲泥の差ですね。

  • ワイヤレスの送音方式

ワイヤレスは楽器から出た音を電波に変換し、それを受信機に飛ばすわけですが、その送音方式は2つあります。
前述のEX-PROなどはアナログ、LINE6のGシリーズはデジタル式です。
デジタル式の長所と短所はざっくり言えば


デジタルワイヤレスのメリット
同一空間でも多くのチャンネルが使える
音以外にも情報も送れるので正確な送受信が行える。
妨害波の多い状況でもクリアな音質が可能

デジタルワイヤレスのデメリット
アナログ音声からデジタル化の処理を行うため音の遅延が起きてしまう
電波が不安定になった場合は音声が途切れてしまう


だそうです。


自分のような一昔前のバンドマンからすると、2,3万円のワイヤレス=安物って感覚にもなりますが、
今出ているLINE6のシリーズはむしろ技術革新によってハイクオリティのものが安くで買えるようになったと言えますね。

  • LINE6 G30

http://line6.jp/products/relay/g30-g50-g55-g90.html


今のギター・ベース用ワイヤレスで最もポピュラーなものではないでしょうか?(私も持っています)
音質の面で言うと、もちろん全く同じセッティングで高価なシールドと繋いだ状態と比べると、若干の劣化は感じます。
しかし、その前提で音作りをすればカバーできる範囲だと個人的には思っています。
その昔使っていたEX-PROと比べても全く遜色の無いレベルだと思いますし、音の遅延も感じません。

しかし、G30ユーザーがみんな抱えている以下の悩みはありました・・


・送信機(ギター・ベースにつけるやつ)付属のケーブルが粗悪
・送信機をストラップに固定するピンがすぐ壊れるし、ピンだけではそもそも固定できない
・送信機が重いので演奏中に落ちることも多々
・送信機の電池の取替えが面倒
・送信機の電池ホルダーのふたが直ぐ壊れる

等々送信機には問題が沢山。。

そんな中で、2016年、年明けに海外で情報公開されて一部では噂になっていて、遂に日本でも6/13に発売となったのがG10です。


  • LINE6 G10

http://line6.jp/products/relay/g10.html


購入から1週間で、ライブハウス(200人キャパ)とスタジオで使用しましたが、特にG30を現在使っている人には買い替え推奨です
まず、音はG30と遜色が無い上に、上記の欠点を悉く解消しています。


・送信機(ギター・ベースにつけるやつ)に付属ケーブルが粗悪
→そもそもケーブルが不要で、送信機とケーブルが一体化している
・送信機をストラップに固定するピンがすぐ壊れるし、ピンだけではそもそも固定できない
・送信機が重いので演奏中に落ちることも多々
→ステージを飛び回っても送信機は落ちませんでした
・送信機の電池の取替えが面倒
・送信機の電池ホルダーのふたが直ぐ壊れる
→受信機が充電器になっており、電池の取替え不要。こんな感じで充電します。

G30は使用するチャネルを選択するという作業が必要なのですが、G10はギター・ベースに差すだけで音がでます。
こんな感じで繋ぐと即音が出るので想像以上に便利です。


一点気をつけなきゃいけない点なのですが、受信機の横に携帯電話を置いていると、干渉して音が途切れました。
”電波が不安定になった場合は音声が途切れてしまう”という欠点がデジタル式にあると書きましたが、そこに該当しますね。
これはG10に限らずかと思いますが、使用の際には注意が必要です。


気になるお値段は2万5千円前後と非常にお手ごろなので、パッと買ってみてもよいのではないでしょうか??

サウンドハウス
アマゾン


また使用していくなかで何かあれば更新していきます。