【音楽】Architects/Lost forever Lost together
- アーティスト: Architects
- 出版社/メーカー: Epitaph
- 発売日: 2014/03/11
- メディア: CD
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イギリス出身5人組の通算5枚目のフルアルバム。
一般的にはメタルコアと括られる彼らだが、このアルバムは凡庸で退屈なメタルコアとは完全に一線を隔す。
同郷に既にモンスターバンドと評されているBring me the horizonや、新進のWhile she sleepsがおり、
佳作は出しながらもどうしても陰に隠れがちだったArchitects。
まあ実際これまでのアルバムはそこまでの独自性もなく、数曲はいい曲あるけどねーくらいの印象。
しかしそんな印象をガラッと変えてしまったのがこの1枚。
これまでのヘビーなリフの応酬を中心にしたメタルコアサウンドはそのままに、
リズムアプローチやボーカルのメロディにポストロック的な要素を大きく取り入れている。
何と言ってもこれまでと一番違うのはボーカルのメロディではないでしょうか。
最後までほぼ捨て曲がない1枚ながら、特に3曲目のBroken Crossがこのアルバムのハイライト。
物悲しいSEを切り裂くようなスクリーム、そしてヘビーなリフで曲は幕を開ける。
そして美しく切ないメロディを歌い上げるAメロを越え、曲はサビへと。
サビでもこれまでの流れそのままに、叙情的なコードにヘビーなリズム、そして魂の叫びが乗る。
高々4分の曲で複雑な展開も無いながら、壮大な1曲に仕上がってます。
確か震災の年のKABUTO METALか何かの来日が流れて結局日本には来ずなのかな?
次のレベルへと到達したこの1枚を引き下げて是非来日して欲しい。