【音楽】Architects/Lost forever Lost together

Lost Forever, Lost Together

Lost Forever, Lost Together

イギリス出身5人組の通算5枚目のフルアルバム。
一般的にはメタルコアと括られる彼らだが、このアルバムは凡庸で退屈なメタルコアとは完全に一線を隔す。
同郷に既にモンスターバンドと評されているBring me the horizonや、新進のWhile she sleepsがおり、
佳作は出しながらもどうしても陰に隠れがちだったArchitects。
まあ実際これまでのアルバムはそこまでの独自性もなく、数曲はいい曲あるけどねーくらいの印象。
しかしそんな印象をガラッと変えてしまったのがこの1枚。

これまでのヘビーなリフの応酬を中心にしたメタルコアサウンドはそのままに、
リズムアプローチやボーカルのメロディにポストロック的な要素を大きく取り入れている。
何と言ってもこれまでと一番違うのはボーカルのメロディではないでしょうか。


最後までほぼ捨て曲がない1枚ながら、特に3曲目のBroken Crossがこのアルバムのハイライト。
物悲しいSEを切り裂くようなスクリーム、そしてヘビーなリフで曲は幕を開ける。
そして美しく切ないメロディを歌い上げるAメロを越え、曲はサビへと。
サビでもこれまでの流れそのままに、叙情的なコードにヘビーなリズム、そして魂の叫びが乗る。
高々4分の曲で複雑な展開も無いながら、壮大な1曲に仕上がってます。


確か震災の年のKABUTO METALか何かの来日が流れて結局日本には来ずなのかな?
次のレベルへと到達したこの1枚を引き下げて是非来日して欲しい。