ハードコアバンドの社会的地位-アイデア編
忘れかけた頃に書くのがこのブログ!
- 話の前に
少し考えのフレームワークの話を。個人的にはフレームワーク理論は賛成派です。
何でもそれで解決するとは思えないですが、考えを整理するのには役に立つので。
今回のゴールを「ライブハウスに行く」と定義した時に、どのようなステップが考えられるでしょうか。
マーケティングでよく使われる行動分析モデルにAIDMA/AISASなんてものがあります。
時代の変遷と共に微妙に変わっていますが、購買までの人間の行動を分解したモデルです。
AIDMA:Attention, Interest, Desire, Memorize, Action
AISAS: Attention, Interest, Search, Action, Share
と微妙に違いますが、SNSの普及の昨今を考えると今回はAISASがしっくり来そうです。
ライブに行こう!(Action)に至るまでは、
Attention (このバンドなんだ?)、
Interest (気になるな、ライブ行ってみたい)、
Search (ライブってどんなのだろ?どうやって行くのかな?)があって、
満足すればShare (楽しかったから友達も誘おう)となるわけですね。
- 現状の課題
察するに今の課題は、そもそも殆どの人に無視されている状態のAttentionの低さではなかろうかと思います。
勿論この類の音楽ですので、J-POPしか聴かないなんて人にアプローチしても効率は良くないでしょう。
比較的音楽的にも近く、かつハードコアパンクよりも市場の大きいところといえばまずはメロコアでしょうか。
一緒にライブをやるイベントはそう多くないですが、例えばフライヤーを配る要領でハードコアパンクの無料音源
なんかを配ってみてもいいかもしれません。
ただ、無料のCDを渡されても取り込みすらしないまま放置するケースも多々あるので、何らかの仕掛けは必要でしょうが。。
もちろん企業のマーケティングみたいにTwitterやFacebookにアドを打つなんてのもいいかもしれませんし、
実際にやっているバンドもいるみたいですが、このようなただ漠然と投網を掛けるようなアプローチはまだ早すぎると思います。
現状ほぼ全く関心が無いような人に情報の洪水の中で発信しても・・ですよね。
仮にこのAttentionの関門を突破しても、まだまだハードルはありそうです。
チケットひとつとっても、ずっとe+とかでチケット取ってきた人が、いきなりバンドに直メールやSNSでの返信をするって結構なハードルですよね。
いざチケットをとっても、一人でライブハウスに乗り込むのもなかなかの度胸がいること。
そういったハードルを乗り越えた人たちに、ハードコアパンク独特の一体感や目線の近さなんかを感じてもらえると、
その経験を友達にシェアしてくれるようになるかもしれませんね。